住宅ローンは、「いくらまで借りられるか?」ではなく、「いくらなら無理なく返せるか?」です!
まず今回は、年収に対する借入限度額はいくらかを計算してみます。
借入額の算定は、金融機関やローン商品によって
年収に対する返済割合が定められています。
- 年収の8倍まで
- 返済率が年収の20~35%まで
フラット35の場合は以下のようになります
年収に対する返済率 400万円未満 30%以下
400万円以上 35%以下
2023年6月の最も多い金利は1.76%です。
35年返済で、100万円あたりの毎月返済額は3,190円となります。
【年収が500万円の場合】
年収の8倍まで
500万円×8倍=4,000万円(借入限度額)
年収の35%で計算
500万円×35%=1,750万円(年間返済限度額)
⇒ 年間1,750万円÷12ケ月=145,833円(毎月返済限度額)
⇒ 月額145,833円÷3,190円×1,000,000=45,715,673円
⇒ 4,570万円(借入限度額)
年収の30%で計算
500万円×30%=1,500万円(年間返済限度額)
⇒ 年間1,500万円÷12ケ月=125,000円(毎月返済限度額)
⇒ 月額125,000円÷3,190円×1,000,000=39,184,952円
⇒ 3,910万円(借入限度額)
【年収が380万円の場合】
年収の8倍まで
380万円×8倍=3,040万円(借入限度額)
年収の30%で計算
380万円×30%=114万円(年間返済限度額)
⇒ 年間114万円÷12ケ月=95,000円(毎月返済限度額)
⇒ 月額95,000円÷3,190円×1,000,000=29,780,564円
⇒ 2,970万円(借入限度額)
【年収が800万円の場合】
年収の8倍まで
800万円×8倍=6,400万円(借入限度額)
年収の35%で計算
800万円×35%=280万円(年間返済限度額)
⇒ 年間280万円÷12ケ月=233,333円(毎月返済限度額)
⇒ 月額233,333円÷3,190円×1,000,000=73,145,141円
⇒ 7,310万円(借入限度額)
年収の30%で計算
800万円×30%=240万円(年間返済限度額)
⇒ 年間240万円÷12ケ月=200,000円(毎月返済限度額)
⇒ 月額200,000円÷3,190円×1,000,000=62,695,924円
⇒ 6,260万円(借入限度額)
【 年収500万円・年収380万円・年収800万円の比較のまとめ 】
年収が500万円の場合の借入限度額
年収の8倍 4,000万円
年収の35% 4,570万円
年収の30% 3,910万円
年収が380万円の場合の借入限度額
年収の8倍 3,040万円
年収の30% 2,970万円
年収が800万円の場合の借入限度額
年収の8倍 6,400万円
年収の35% 7,310万円
年収の30% 6,260万円
まず、年収の8倍までと返済率30%は近い借入額になるため
目安として、年収の8倍で計算し 借入予算と考えます。
年収400万円以下の場合は、借入額3,000万円前後の予算となるため
土地から購入して注文住宅を建てることはかなり厳しいと理解します。
不足部分は自己資金(親等からの資金援助を含め)で補うことになります。
建て替える場合 や 今ある土地に新築する場合は、予算内であれば問題ありません。
年収が多いほど借入金額は増えると理解します。
所得の低い場合は、妻や親との所得合算を検討し、借入額を増やすことも考えられます。
今回の計算は、最大借入枠を理解する計算であり「実際にここまで借りる必要がある!」という意味ではありません。
次回は、毎月の希望返済額とボーナス時の返済額について計算します。
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